研究メモサイト
http://www.oct.zaq.ne.jp/vacuum/source/RES-1.html ■ 地滑り津波に関する研究
■The Storegga Slide tsunami - comparing field observations with numerical simulations.
Bondevik, S., Lovholt, F., Harbitz, C., Mangerud, J., Dawson, A. and Svendsen, J. I.
Marine and Petroleum Geology, 22, 195-208, 2005.
【背景】
ノルウェー西方沖の大陸棚斜面には,崩壊体積が約5600キロ立法メートル,崩壊物の移動距離は800kmの
巨大な地滑りの痕跡が存在する.この世界最大級の地滑りはストレッガ地滑りと呼ばれ,約8000年前に
ハイドレート層の不安定化により大陸棚斜面が崩壊してできたと考えられている.一方,ストレッガ地滑りにより
大規模な津波が発生したことが,イギリスやノルウェーで発見された津波痕跡から指摘されている.
ストイレッガ地滑りは,このように資源,環境,防災の観点からも注目されているイベントである.
メタンハイドレートの発見
http://www.asahi-net.or.jp/~zu5k-okd/house.12/control/metan/metan.1.htm 「まさに、そのとおりだ...さて、1998年の夏のことだ。モスクワのシルショフ海洋
研究所の研究グループが、ノルウェー西岸沖の深海底に、不安定なハイドレート層
があることを発見した。そして、これがどうやら、“ストレッガ海底地滑り”の引き金に
なった地点ではないかと考えるようになった」
「どういうことでしょうか?」
「この“ストレッガ海底地滑り”というのは、地質学的な大事件として、特に有名らし
い。ところが、これがどうやら、大陸斜面のハイドレート層の不安定化がその引き金
になったらしいということが分かってきた。
これが起きたのは約8000年前。約5600k?もの海底堆積物が、大陸棚から太
洋低にズレ落ちたと言われる。その移動距離は、実に約800kmにも及ぶ。つまり、
巨大な海底地滑りだ...」
「ふーん...」
「これは、巨大な津波を引き起こしたと考えられる。それが、ノルウェー沿岸などを襲
ったのだろう」