千葉県柏市の劇団が「Hot☆Spots(ホットスポッツ)」というグループ名で
ご当地アイドルのオーディションを企画したところ、批判が寄せられ、
中止に追い込まれていたことが9日、分かった。局地的に放射性物質に汚染された
「ホットスポット」を想起させるネーミングが住民感情を逆なでした。
オーディションを企画したのは「新劇団松葉ステッキ」。劇団には約50人が所属し、
昨夏の公演には柏市や同市教委も後援していた。
柏市は昨年10月、市有地の土壌から1キロ当たり27万6000ベクレルという
高濃度の放射性セシウムが検出され、連日ニュースで取り上げられた。
汚染土壌は処分する場所がなく、市は現地で封じ込めて保管する方向で検討している。
劇団は「『ホットスポット』でネット検索したときに明るくて楽しいニュースが出てきてもいいのでは」と
アイドルオーディションを企画。応募資格は10〜22歳で、柏市を含む千葉県北西部など
「ホットスポット在住のかわいい女の子」(募集文面)となっていた。
1月下旬から地域情報サイトや街頭ポスターなどで告知。2月末のオーディション、
4月のデビューを目指していた。劇団によると、女子中高生ら数人が応募してきたという。
だが、「不謹慎だ」や「不快感を与える」の批判が多く寄せられ、協力を求めた市が拒否。
劇団側はグループ名を「Hot Steps(ホットステップス)」に変更し、企画を続けることも検討したが、断念した。
劇団は「歌とダンスで地域のイメージアップをしたかった」と話しているが、市放射能対策室は
「市民の心配をあおりかねず、今の時期にはそぐわない」と話している。
2012.2.9 18:54
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120209/crm12020918550019-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120209/crm12020918550019-n2.htm