・「アホですよ、アホ。何も考えていない」。アーティストの村上隆氏は、カタールの首都ドーハで
開催する個展の会場で、国内の現代美術をとりまく状況に「アホばかり」と苦言を呈するとともに
20代〜30代の若者、特に「ネットでギャーギャー言う」人々を批判した。
村上氏の個展「Murakami - Ego」は、中東の国カタールで今月9日から開催される。
全長が100mあるという作品「五百羅漢図」などが展示される。2月7日のニコニコ生放送
「ニコ論壇SP」では、カタールから村上氏の声を届けた。
番組で村上氏は、日本で不景気にも関わらず美術大学が増えていると述べ、「アホな学生を
アホに見せないよう、親から(金を)だまし取る商法」と批判。「大学から学ぶことを社会に
還元するということもなく、アホばっかり生まれている」と持論を展開した。
また、日本人には世界的に活躍する人やモノに対する「ジェラシー」があると主張。
「外国に出て通用するものには、(日本で)いくら揶揄されようとも普遍性がある」
にも関わらず、若者は「ゆとり教育でアホになった」ためにそのことを理解できていないと
指摘した。また、村上氏の主張に対する批判について「じゃ俺の目の前に来て、きっちり
話をつけようと言っても、絶対に来ない」と言い、
「コミュニケーションしなければ、モノを売ったり価値観を表明したりすることはできない。
それを隠れながらやってネットでギャーギャー言ったって、何も生まれない」と、主に
インターネットを介しての批判について、苦言を呈した。
村上氏はさらに、ハリウッド映画『トランスフォーマー』にはニコニコ動画に見られるMAD動画の
手法を「パクッた」部分があるとし、「『やっぱり俺たちはすごかった』じゃなくて。(それでは)
金にできていない。タダで垂れ流して清貧で美しいというのが君たちのやりたいことであれば、
どんどんやるべき。だけど僕はイヤ。だって新しいモノを作れない」と語った。(一部略)
http://news.nicovideo.jp/watch/nw193052 ※関連画像(村上氏の作品、左の股間からの白い液を投げ縄にする少年の人形には16億円の値がつく)
ttp://www.jcbourdais.net/journal/images_journal/journalthiron/lactation/jap1.jpg