【男女共同参画】 避難所の女性は着替えや授乳などでプライバシーが考慮されていない 運営「女性の視点で」、支援団体が報告

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★避難所運営「女性の視点で」 被災者支援団体

写真  研究会メンバー(右)の報告を聞く参加者=佐野市男女共同参画推進センターで
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20120125/images/PK2012012502100024_size0.jpg

 東日本大震災で被災した女性を支援する有志団体「全国女性相談研究会」(東京都豊島区)が二十四日、
佐野市大橋町の市男女共同参画推進センターで活動を報告した。女性特有の不安が明かされた聞き取り
調査の結果などを示し、女性専門の相談窓口や女性の視点に立った避難所運営の必要性を訴えた。

 市内の女性団体などでつくる「男女共同参画ネットワークさの」が、被災者支援の集いとして主催。
関係者ら約八十人が参加し、研究会メンバー五人の報告に聴き入った。

 メンバーは、避難所の女性は着替えや授乳などでプライバシーが考慮されていない上、
家事の負担も押し付けられていると指摘。福島県の被災女性百人を対象にした聞き取り調査では、
生活に根ざした悩みが多く、約18%が性的被害や暴力への不安を口にしたと説明した。

 「非日常のストレスに耐えようと苦しむ女性が日常生活に戻れるよう、
支えることが被災者全体の支援としても重要」と強調。
研究会が女性相談に応じていることを紹介し「支援も日ごろの意識と連携が大切。
各自でニーズを知る有効な方法を考えて」と呼び掛けた。

 研究会の活動報告は県内で初めて。メンバーは「誰でも被災者になる可能性がある。
地方でも女性リーダーの育成や情報共有が進んでくれたら」と話していた。 (清水祐樹)

東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20120125/CK2012012502000062.html