・KDDI(au)が家庭向けのブロードバンド通信回線とau携帯電話をセットにして料金を大幅に
割り引く新サービスを春商戦に投入することが11日、分かった。これに加え、これまで国内では
NTTドコモが独占販売していた韓国サムスン電子製の人気スマートフォン「GALAXY
(ギャラクシー)」の最新機種なども発売する。KDDIは昨年10月、米アップルの「iPhone」
販売に踏み切ったのに続いて人気端末をそろえるとともに、携帯と固定の総合力を発揮して
一気にシェア拡大を狙う。
KDDIは世帯ごとの携帯電話の契約数に応じて、ブロードバンド通信サービスの基本料金などを
割り引く新サービス「auバリュー(仮称)」を近く投入する。1月16日に東京都内で開くイベントで
スマートフォンの新機種などとともに、春商戦の目玉サービスの1つとして発表する。
auバリューはau携帯電話の契約数1件につき、自宅のブロードバンド通信の毎月の基本料金を
実質的に割り引くサービス。対象となるのはKDDI本体が提供する光ファイバー通信回線サービス
「auひかり」や、同社が傘下に持つCATV会社のインターネット接続サービスなどで、総契約件数は
500万件超。
こうしたブロードバンド通信サービスと一緒にau携帯電話のパケット定額サービスに加入すれば、
ブロードバンド通信サービスの月額料金を割り引く仕組みだ。割引額は携帯1加入当たり月額
1000円程度で調整しているもよう。家族でau携帯電話の加入が増えればその分、ブロードバンド
通信サービスが安くなる。携帯・固定の双方に対応したポータル(玄関)サイトの機能も強化し、
携帯電話で購入したコンテンツなどを固定通信回線経由でも利用できるようにするという。
田中社長も出席する1月16日のイベントでは、これまでNTTドコモが扱ってきた韓国サムスン
電子製の「GALAXY」シリーズのスマートフォンやタブレット端末を発表するほか、ソニー・
エリクソン製の「XPERIA」の最新機種も加え、ライバルの人気機種をほぼ網羅する。
他社の契約者が同じ機種を使いながらKDDIに乗り換えられる環境を整えた上で、満を
持して投入するのがauバリューというわけだ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120111/226038/?top_updt&rt=nocnt