【話題】バスや飛行機「急いで降りても同じ」 高経大教授が調査

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1かなえφ ★
 バスや飛行機を急いで降りても、時間的にはさほど得をしていない−。高崎経済大経済学部の
久宗周二教授がゼミの学生とともに高崎市内などで行動観察に取り組み、こんな観察結果をまとめた。
著書「街角の行動観察−ちょっと得するマイペース思考」(創成社)で紹介している。

 観察によると、バスの乗客の3割は停車寸前に席を立ち降車口に向かって並ぶが、料金精算にかかる
時間は1人当たり4秒程度で、先頭から最後尾の乗客が降車するまでの平均時間はわずか20秒だった。

 飛行機でも、着陸直後に急いで席を立つ乗客が多く見られたが、到着ゲートをくぐるまでの先頭と最後尾の
時間差は2〜8分(平均約4分)で、多くの場合は後から来た乗客と荷物受取所で一緒になる計算という。

 久宗教授は「無駄に急ぐと、かえってストレスをためてしまう。数秒の猶予も許されない状況でない限りは、
あえてゆったりと行動する『スローペース・ライフ』を実践してみては」と紹介している。

 観察は2005〜10年に県内外で実施。バスや飛行機の観察のほか、駅前に1分以上駐車する人の割合や
踏切の遮断機が降りた後に踏切を渡ってしまう人の割合など人の行動を数値化した。

 バスの観察は、高崎市や青森県八戸市を走る路線バス約240台が対象。飛行機の観察は東京国際
空港で12機の到着時の状況を確認した。

上毛新聞
http://www.jomo-news.co.jp/news/a/2012/01/07/news05.htm
▽行動観察の結果を本にまとめた久宗教授 (画像)
http://www.jomo-news.co.jp/news/a/2012/01/07/news05.jpg