2011年のネット・トップトピックスは、「大学生の炎上事件」
[2011年12月31日]
2011年のインターネット事情を語る上で外せないのが、急増した「大学生の炎上事件」だろう。
犯罪の告白から猥褻画像の公開、バイト先など仕事上の守秘事項を漏えいするなど、炎上“ネタ”は枚挙に暇がない。
おかげでツイッターは、“バカ発見器”と揶揄されるSNSとなってしまった。
最大の疑問は、小さな頃から携帯やネットに慣れ親しんできて、スキルが高いはずの今の大学生たちが、
どうしてこれほどまでに炎上事件を起こしてしまうのかという点。
自分の何気ない書き込みが全世界に公開されることも、また炎上事件が多発していることも知っているはずなのに、
なぜ後を絶たないのだろうか。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏は現状をこう見る。
「今の学生はネット上で個人的な感情を吐露するのが当然と考えている。
実際、彼らは自分の身近な友人に対して話している感覚でつぶやく。しかも、それが他人に見られているという感覚も薄い。
仮にほかの学生の事件を知っていても、自分は大丈夫との思いがある」
非常識といってしまえばそこまでだが、炎上事件は大学の偏差値とは関係なく起こっている。
つまり、偏差値=常識という図式は当てはまらないのだ。今年、どんな炎上事件があったのか、振り返ってみよう。
●日本大学
カンニング告白者を量産。前期試験のあった7月には、わかっているだけでも5人の学生がツイッターで告白。
さらに、ある学生はカンニングのほか、窃盗や無免許運転など数件の余罪まで自供している。
同時期にこれだけの人数が「カンニングなう」とは、さすが日本一のマンモス校。
●大妻女子短期大学
10月、飲食店で見知らぬ男性を盗撮、「ちょおキモいのいた」との中傷コメントつきでブログにアップ。
そのブログには未成年飲酒も告白されており、大学に抗議が殺到、彼女は無期停学処分となってしまった。
(続く)
http://wpb.shueisha.co.jp/2011/12/31/8950/ 【調査】 "ネット炎上調査" SNSを匿名で利用している人の5%が炎上予備軍…「自分の違法行為を投稿できる」と回答
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1324948432/