日立製作所の米子会社が中国広東省深セン市で運営するハードディスク部品工場で、身売りをめぐってストライキが続いている。
給与算定基準となる勤続年数がゼロになるとのうわさが広がったためで、10日には従業員と警察隊が衝突し、けが人が出た模様だ。
ストが起きているのは、日立グローバルストレージテクノロジーズ(本社・米国)の中国法人「深セン海量ストレージプロダクツカンパニー」。
4日夜から約4500人の従業員のうち、数百人が構内に座り込むなどして操業が止まった。
複数の香港紙によると、10日朝、座り込んでいた従業員を排除しようとした警察隊との間で衝突が起き、けが人が出たという。
日立は3月に「海量」を業界最大手のウエスタン・デジタルに売却すると発表。会社側は勤続年数に関するうわさを否定したが、
従業員らは「何も説明がない」などと抗議し、賃上げや残業の短縮なども要求している。
広東省では10月以降、日系を含む工場でのストライキが目立っている。(香港=林望)
asahi.com 2011年12月11日14時52分
http://www.asahi.com/international/update/1211/TKY201112110106.html