5〜17歳の女子の体重が今年度、すべての年齢で、前年度の同年齢者より減少したことが
文部科学省の調査でわかった。
全年齢での減少は、1948年度の調査開始以来初めて。専門家は「やせている方がきれいと
いう意識が、低年齢まで広まっている」とみている。
学校保健統計調査によると、前年度からの減少幅が最も大きかったのは16歳の女子。
平均体重は52・4キロ・グラムで0・3キロ・グラムも減っていた。ほかの年齢でも0・2〜0・1キロ・
グラムの減少。男子も7歳と17歳で変化がなかったほかは0・4〜0・1キロ・グラム減少した。
浪速生野病院心身医療科(大阪市)の生野照子部長(心身医学)によると、7、8年前から
肥満でない子や、やせ気味の子にも、さらにやせたがる傾向が見られるという。
生野部長は「特に女の子は成長期に栄養が必要だが、体形が変わるのを嫌がる子がいる。
家庭や学校でも、肥満だけでなく、やせすぎの弊害を教えるべきだ」と話している。
▼YOMIURI ONLINE(読売新聞) [2011年12月9日01時53分]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111208-OYT1T00934.htm