【社会】閲覧履歴やID、公衆無線LAN会社が無断傍受[12.07]

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124名無しさん@12周年

「ネット全履歴もとに広告」総務省容認 課題は流出対策

2010年5月30日4時50分

 インターネットでどんなサイトを閲覧したかがすべて記録される。
初めて訪れたサイトなのに「あなたにはこんな商品がおすすめ」と宣伝される――。
そんなことを可能にする技術の利用に、総務省がゴーサインを出した。
ネット接続業者(プロバイダー)側で、情報を丸ごと読み取る技術を広告に使う手法だ。
だが、個人の行動記録が丸裸にされて本人の思わぬ形で流出してしまう危険もある。
業者は今後、流出を防ぐ指針作りに入る。

 この技術は「ディープ・パケット・インスペクション(DPI)」。プロバイダーの
コンピューター(サーバー)に専用の機械を接続し、利用者がサーバーとの間で
やりとりする情報を読み取る。どんなサイトを閲覧し、何を買ったか、どんな言葉で検索を
かけたかといった情報を分析し、利用者の趣味や志向に応じた広告を配信する。

 DPIは従来技術に比べてより多くのデータを集められるため、こうした
「行動ターゲティング広告」に利用すると広告効果がさらに上がると期待されている。

 だが、情報を突き合わせれば、他人に知られたくない持病やコンプレックスなどが
特定される恐れがある。技術的にはメールの盗み読みもでき、憲法が保障する
「通信の秘密」の侵害にもつながりかねない。こうした点から、米国と英国では業者による
利用が問題化し、いずれも実用化に至っていない。

 DPIは現在、一部のネット利用者が「ウィニー」などのファイル交換ソフトで通信を
繰り返し、サーバーに負荷がかかって他の利用者に迷惑をかけるのを防ぐのに使われている。
総務省もこの監視目的での利用は認めてきたが、業者側から新たに広告利用を要望され、
昨年4月に作った識者による研究会の中に作業部会を設けて検討してきた。

http://www.asahi.com/business/update/0529/TKY201005290356.html