駅のホームからの転落事故が、ことし、過去最悪のペースで起きています。
酒に酔って転落するほか、最近では、携帯電話の操作に集中して転落する事故も増えていて、
鉄道各社と国土交通省は、今月からキャンペーンを行って注意を呼びかけています。
国土交通省のまとめによりますと、乗客がホームから転落して列車にはねられたり、
ホーム上で列車に接触して、死傷する事故は、ことし4月から9月までの半年間に、
全国で119件起きました。これは、事故が過去最も多かった去年を上回るペースで、
統計を取り始めた平成14年の同じ期間の2倍を超えています。中でも、
事故は、首都圏で増えていて、全体のおよそ70%を占めています。
酒を飲んだ乗客が関係した事故が最も多く、全体のおよそ60%に上っています。
特に、金曜日の午後9時以降が多く、月別では、忘年会シーズンの今月が最も多くなっています。
また、最近では、携帯電話やゲーム機の操作に集中して、転落するケースも
増えているということで、鉄道各社と国土交通省は、忘年会や新年会が多くなる今月から
来月10日まで、キャンペーンを行って注意を呼びかけています。
JR東日本の大森健史課長は、「忘年会シーズンに入って、お酒を飲む機会が多いので、
ホームでは特に注意してほしい。もし転落している人に気づいたら、
ホームの非常列車停止ボタンをぜひ、押して欲しい」と話しています。
*+*+ NHKニュース +*+*
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111203/k10014380171000.html