○中国、松下政経塾に接近 訪中成功の地ならしか
中国の韓志強(かんしきょう)駐日公使が11月29日に松下政経塾(神奈川県茅ケ崎市)を
訪問したことが30日分かった。現政権は野田佳彦首相や玄葉光一郎外相、前原誠司
民主党政調会長ら政経塾出身者が中枢を占めることから「中国が対日戦略として政経塾
出身者との関係強化に動き出した」(日中関係筋)との見方がある。
韓公使は、中日友好協会の次期会長に内定した唐家セン元外相の側近として知られ、
駐日大使館書記官、外相秘書官、駐フィジー大使などを経て、孔鉉佑(こうげんゆう)
前公使の後任として7月に着任した。松下政経塾で半年間研修した経験もある。
中国の「政経塾シフト」には伏線もあった。中国は政経塾出身の玄葉外相が11月23日に
訪中した際、異例の厚遇で迎え、楊潔チ外相、戴秉国(たいへいこく)国務委員(副首相級)に
加え、温家宝首相も会談に応じたのだ。
中国大使館関係者は、韓公使の政経塾訪問を認めた上で「12月12、13両日に予定される
野田首相の訪中成功に向けての地ならしだ」と説明。政経塾は「公使が就任あいさつに
来たのは事実だが、具体的なことは話せない」としている。
□ソース:産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111201/plc11120106540006-n1.htm