韓国と中国の“海の戦い”が激化している。韓国海洋警察は16日以来、
同国の排他的経済水域(EEZ)で違法に操業していたとする中国漁船を30隻近く拿捕(だほ)した。
韓国側に負傷者が出たことが明らかにされた。環球時報などが報じた。
11月16日と17日だけでも、韓国海洋警察は中国漁船26隻を拿捕した。
韓国メディアでも自国の権益を侵害する中国漁船に対して「武力を行使せよ」など、強硬な論調が目立つ。
19日午前3時には、韓国の済州海洋警察に所属する大型警備艇が乗組員18人の中国漁船を拿捕した。
周囲に展開していた中国漁船は無線で連絡を取り合い、同午前5時ごろまでに約25隻で韓国側警備艇を包囲して威嚇した。
韓国側は警備艇14隻とヘリコプター2席を増派して対抗。抵抗する中国漁船2隻を拿捕した。
19日未明から早朝にかけての“海の戦い”で、韓国の海洋警察官5人が負傷した。
韓国のEEZ内で操業している中国漁船は韓国国旗などで国籍を偽装し、韓国海洋警察が取り調べをしようとすると、
鉄パイプや斧(おの)などで抵抗する。韓国紙「ソウル新聞」は、「わが海域で違法操業をする中国漁船は海賊と同じレベル」と批判した。
同紙は現状について韓国の西側海域は「中国漁船の遊園地になってしまった」と主張し、
「韓国国内法にもとづき、違法操業と暴力的抵抗する中国漁船に対しては厳罰で臨むべきだ。
韓国西側海域は主戦場だ」と論評した。(編集担当:如月隼人)
サーチナ 【社会ニュース】 2011/11/21(月) 15:19
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1121&f=national_1121_166.shtml