【TPP】 韓国紙「わが国を羨望のまなざしで見てた日本が、攻勢に転じた」、中国紙「TPP交渉は中国が主導権を握れ」…各国の見方

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610名無しさん@12周年
TPP交渉参加はなぜ危険か 「開国せよ」の悪質さ

(京都大学教授・佐伯啓思)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111121/fnc11112103370000-n1.htm

この十数年、日本は明らかに規制緩和を行い、市場を開放し、金融を自由化し、
グローバル化をそれなりに推進してきた。つまり「国を開いてきた」のである。
その「開国」の結果、日本は海外の安価な賃金と競争し、企業は工場を海外へ
移転することとなった。それは日本にデフレ経済をもたらした。
「開国」すなわち「グローバル化」がこの十数年のデフレ経済の唯一の要因で
はないものの、その重要な背景をなしていることは間違いない。
そして「開国政策」であった構造改革は決して日本経済を再生させなかったのである。

とすれば、いまだに、TPPで日本は「開国せよ」などという論議があるが、
これはまったくもって悪質な宣伝というべきである。しかも、それが日本の交
渉力を弱める。日本は決して国際経済で孤立しているわけでも国を閉ざしてい
るわけでもない、すでに十分に開国している。
問題はいかにして、どのように国を開くかにある。もっと正確にいえば、どこ
まで「開き」、どこを「閉じるか」が問題なのだ。それは政治的交渉力に依存する。

産経新聞、 2011.11.21