【科学】黒板を爪でひっかいて“キ〜”…あの音でゾクッとする理由は?

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1かなえφ ★
 黒板を爪でひっかいたり、発泡スチロールをこすりあわせる音でゾクッとするのは、これらの音の
周波数が、人間の耳の敏感な帯域を直撃しているためとする研究結果を、オーストリア・ウィーン
大学などの研究者がまとめた。

 米カリフォルニア州サンディエゴで開かれていた音響学会で発表した。

 研究チームは、黒板を爪やチョークでひっかく音を録音。録音から特定の帯域を取り除くなどして
被験者に繰り返し聞かせ、不快さの程度を判定してもらった。

 その結果、最も強い不快感を呼びおこすのは、2000〜4000ヘルツの周波数帯であることが
分かった。人間の声や音楽にも含まれるが、黒板を爪でひっかく音などが集中する帯域だ。人間の
耳の穴はこの帯域を増幅する構造になっているため、特に耳障りに感じるらしい。

 また、不快な音では音の高低の変化も、不快さの原因になった。音源を知らせず、「現代音楽の
一部です」と、うその紹介をされた被験者では不快さが減ったことから心理的な影響もあるという。

(2011年11月5日19時56分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111105-OYT1T00710.htm