【新聞】フランスの全国紙、初の紙面廃止…経営難でネットへ移行、社員の半数以上も解雇

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 フランスの夕刊全国紙フランス・ソワールは14日の経営委員会で、経営難を
理由に今年12月から紙面発行を取りやめ、ネットでのニュース配信に完全移行
することを決めた。フランス公共ラジオが伝えた。フランスの全国紙で紙面を
廃止してネット配信への移行を決めたのは、同紙が初めて。

 同紙は1944年創設の大衆紙。50〜60年代にはフランスの新聞で唯一
100万部を超える発行部数を誇ったが、ネットの普及や無料紙の相次ぐ発行などで
2010年には2万2千部まで落ち込んでいた。その後、部数は漸増したが、
広告収入の減少もあり、紙面廃止に追い込まれた。

 経営委員会は、現在約140人の社員のうち90人近くを解雇することも決定。
今後は30人余りの記者がネットでのニュース配信を維持する。

 パリの目抜き通りシャンゼリゼにある本社前では同日、経営委員会の決定に
反対して労組員や支援者ら約300人がデモを行った。

ソース:http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/10/15/kiji/K20111015001824390.html