・「ゆる玉天国」「ヒーロー劇場」「埼玉弁講座」−。こんなタイトルの動画60本が並ぶ
インターネットサイトを、埼玉県が開設している。単なるPRだけでなく「エンターテインメント性も
盛り込んだ」(担当者)というが、開設約1カ月半後の閲覧数(PV)は8540回と伸び悩み、
厳しい船出となっている。
県は7月15日、ホームページ内に動画サイト「サイタマどうが」を開設し、9シリーズ
計50本の動画を配信。1本当たり各1分ほどで、県内各地の祭りやB級グルメ、
観光地を紹介する“お役所的”な内容だけでなく、ゆるキャラの運動会やご当地
ヒーローショー、方言講座など思わずニヤリとするものもある。
一番人気は「ゆる玉天国」シリーズのゆるキャラ運動会。県のマスコット「コバトン」の
ほか県内各地のゆるキャラ5体が、15メートル走やボール投げで成績を競う。
失敗して落ち込んだり、好成績に飛び跳ねて喜んだりする姿が「かわいらしい」と
評判だという。
県広報広聴課によると、動画を配信する自治体は他にもあるが、観光PRが多く、
娯楽性を盛り込んだ内容は珍しいという。しかし、8月28日までのPVは8540回で、
動画1本当たり約150回。人気のある動画でも約860回程度という。担当者は
「悩みどころだが、今後火がついてくれれば」と苦い表情だ。
今年度事業費の約1860万円は国の緊急雇用基金を利用。業務委託した
地元テレビ局の専属スタッフが毎月10本ずつ新作動画を制作していき、
来年3月には計200本になる予定だ。
今後、内容はそのままで数を増やしていく方針だが、県広報広聴課は
「長期的には人気が出るような内容も考える」として、一般からの動画投稿なども
検討する。「サイタマどうが」は県ホームページ内
(http://movie.pref.saitama.lg.jp/)で閲覧できる。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110909/stm11090914590004-n1.htm ※画像:
http://sankei.jp.msn.com/images/news/110909/stm11090914590004-p1.jpg