【毎日新聞】 古屋敷尚子「在日1世の高齢化が進み、無年金のまま亡くなる人は相次いでいる。この問題を放置していいはずはない」★2

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1有明省吾 ◆BAKA1DJoEI @有明省吾ρ ★

■在日女性、涙の旅立ち=京都支局・古屋敷尚子

◇77年の営み、認めてくれなかった日本

90歳を迎えた1人の在日コリアンの女性が今月上旬、77年間暮らした日本を後にし、朝鮮半島に帰った。
国籍を理由に老齢年金を受給されないのは差別だとして国を訴え、敗訴した後のことだ。支援団体によると、大阪、京都、
福岡の3訴訟の原告計20人のうち帰国した人は初めてという。女性の最後の選択への思いとは−−。

■「別れはつらい」

女性は京都市南区に住んでいた高五生(コオセン)さん。離日を2日後に控えた今月8日、利用していたデイサービス施設で、
親しい友人やスタッフら数人と別れを惜しんだ。利用者には在日コリアンが多く、「帰りたくても帰れん人もいるから」と、
にぎやかな催しは高さんが拒んだ。高さんと友人たちは「いつまでも元気でね」と声をかけ、抱きしめ合った。

高さんは当日の10日朝、親類に付き添われて関西国際空港に向かった。韓国・済州島出身だが、
北朝鮮の平壌(ピョンヤン)で暮らす息子家族を頼って中国経由で北朝鮮に入国する。
身の回りの物だけを詰めた小さな手荷物に家族や友人らの写真数枚を入れた。「みんなにこの年までようしてもらって。
私の周りの日本人はみんなええ人ばかり。別れるのはつらい……。もう日本には戻れんから」。小さくつぶやき、目に涙をためた。

済州島で5人姉妹の長女として生まれ、13歳の頃に大阪で暮らす父を頼って来日した高さんは、「差別なんて受けたことはない」と言い切る。
言葉通り受け取ってよいのかは分からないが、周囲とはよい関係を築いてきたようだ。

15歳年上の朝鮮人と18歳で結婚した後、職を転々としながらたどり着いた京都・西陣では、日本人夫婦宅を間借りした。
来日前に学んだカタカナで筆談した夫婦について、「奥さんに頼んで浴衣を着せてもろうて……」と懐かしそうに話す。(>>2-5へ続く)

毎日新聞 2011年8月31日 大阪朝刊
http://mainichi.jp/select/opinion/newsup/news/20110831ddn013040032000c.html
前スレ ★1の投稿日2011/08/31(水) 17:00:48.51
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