宝塚市は26日、同市安倉西3、市立養護老人ホーム福寿荘の介護福祉士の女性職員(51)が入所者の生活資金
442万円を着服していた、と発表した。市は業務上横領容疑で刑事告発するとともに、懲戒処分する方針。
市によると女性職員は2004年から勤務し、入居者の生活資金を銀行で出入金する役割を負っていた。出金する
場合は、入所者に依頼された額より多く引き出すなどの手口で、差額を着服。通帳は女性職員が管理していた。
今年6月に亡くなった入所者の遺族が、返還された金額に不審を抱き、施設側に連絡。市が調べたところ、07年
10月〜今年5月にかけて、故人や退所者を含む入所者13人について35回の出入金で着服が発覚したという。
被害者は大半が加齢などで判断力が衰えた人といい、市は女性職員が出入金を担当するようになった06年4月時点
にさかのぼって調査を進めている。
女性職員は「07年ごろから夫の収入が減って生活が苦しく、住宅ローンの返済などに充てた」と話しているという。
市の担当幹部は「長年にわたり着服を許してきた体制にも問題がある。今後、厳格に施設運営に臨みたい」と謝罪した。
ソース
神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0004408911.shtml