児童虐待判別ソフト、試験運用…受傷状況で算出
児童虐待を子どもの体の傷などから素早く発見しようと、法医学者や小児科医らの専門家チームが
判別ソフトを開発し、医療現場や児童相談所(児相)で試験運用を始めた。
全国の児相が昨年度に対応した児童虐待の相談や通報は過去最多で5万件以上。
だが、職員不足などから虐待の有無を十分に判断できていないといい、ソフトで迅速、正確な発見が期待される。
独立行政法人「産業技術総合研究所」(茨城県つくば市)の研究者や医師、大学教授ら15人が2008年から
「虐待予防プロジェクト」として研究。来春の本格運用を目指している。
チームは、やけどや転落などをした0〜15歳の診察データ約1万3000件を集積し、特有の受傷状況を分析。
これを基に開発したソフトは、けがの部位や傷の状態、年齢、性別を入れると虐待の確率を算出する。
(2011年8月8日16時07分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110808-OYT1T00723.htm