【毎日新聞】 与良正男「“菅首相さえ辞めれば、政治は動く”に同意するわけにはいかない。それは幻想であり、一種の現実逃避である」

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2有明省吾ρ ★
>>1(の続き)

内閣を支える人々がこの有り様では、もはや政権の体をなしていないと評して差し支えない。

そうした状況にあるにもかかわらず、菅首相は他人のいうことに耳を貸さず、ひとり居座り続ける。
だから早く辞めるべきだ−−多くのメディア報道は今、そうした論調だ。

私も菅首相にはもはや限界を感じる。首相が邪心や未練などないというのなら、あの6月2日、鳩山由紀夫前首相と取引じみたことをせず、
堂々と不信任案の採決に臨んだらよかったとも思う。一方で首相自身が否定しているように「脱原発」を争点に衆院解散・総選挙を狙うほど、
「脱原発」に腹が据わっているようにみえないし、解散する力が残っているようにも思えない。

だが、与野党にある「菅首相さえ辞めれば、政治は動く」といった見方に同意するわけにはいかない。それは幻想であり、一種の現実逃避であるように思う。

首相が代われば衆参のねじれが解消されるのか。自民党は本当に協力姿勢に転じるのか。何の保証もないからだ。
「菅首相が居座るから政治が動かない」というのは、何も決められぬ国会が続いていることへの言い訳とさえ私には思える。

菅首相は2次補正予算案、特例公債法案、再生可能エネルギー法案それぞれの成立を退陣の3条件に挙げている。
ならば、さっさと成立させればいいではないかと思うが、進まない。それが実情だ。

そもそも、民主党は「ポスト菅」の展望を描けていない。

今回、異例なのは6月2日の直後、「野田佳彦財務相が有力、対抗は鹿野道彦農水相」という形でマスコミ報道も含めて「ポスト菅」政局が一度、
消化されてしまった点だ。世間は既に「この人なら、という有力候補がいない」と冷めた目で見ているのではなかろうか。

しかも、野田氏の名前が出た途端に、脱税の疑いがあるとして税務当局の強制調査(査察)を受けた企業から献金などを受けていた問題が
改めて取りざたされた。仮に野田氏が首相になった時には、野党はこの問題を厳しく追及するだろう。(>>3-6へ続く)

毎日新聞 2011年7月19日
http://mainichi.jp/life/money/kabu/eco/tohonseiso/news/20110715org00m020054000c.html
3有明省吾 ◆BAKA1DJoEI @有明省吾ρ ★:2011/07/20(水) 01:15:14.56 ID:???0 BE:1746087168-PLT(12066)
>>1-3(の続き)

◇首相を代えるなら国民の信を問うのが筋
代表選出馬を否定していた前原誠司元代表が意欲を見せ始めたといわれ、鳩山氏や小沢元代表も乗るかもしれないとの報道もある。
しかし、その場合、仙谷氏ら「反小沢」勢力が同意するのかどうか。前原氏も外国人から献金問題で外相を辞めたばかりだ。
野党が免罪符を与えるようにも思えない。

これで首相が交代すれば民主党政権下で3人目だ。安倍晋三氏、福田康夫氏、麻生太郎氏と次々に代わった自民党と同じ状況となる。
当時、民主党が批判していた(私も批判していた)ように、本来なら首相を交代するなら総選挙で有権者の信を問い直すのが筋である。

代表=首相を選んでおきながら、ころころ代える責任については、あの頃の自民党と同じように口を閉ざす。震災の復旧が遅れ、
確かに被災地の多くは衆院選ができる状況ではない。それを、「首相は交代するが、総選挙はしない」という口実にしているようにも思えてくる。

自民党はどうか。自民党の谷垣禎一総裁らは「一刻も早く菅首相は退陣を」と繰り返すが、多くの議員が狙っているのは早期に総選挙を実施して、
政権を取り戻すことであり、本音では、なまじ首相交代して民主党への支持が回復するより、
菅首相のままで選挙に突入する方が好都合だと考えているのではないか。

国の非常時は今も続いている。これまでいろいろなところで書いてきたように、永田町というコップの中の争いはやめて、与野党協調体制をつくるしかない。

では、どうするか。

毎日新聞 2011年7月19日
http://mainichi.jp/life/money/kabu/eco/tohonseiso/news/20110715org00m020054000c.html
4有明省吾ρ ★:2011/07/20(水) 01:15:27.94 ID:???0 BE:545652353-PLT(12066)
>>1-4(の続き)

1つは自民党の谷垣氏が「民主党のこの人なら協力する」と先んじて「指名」することだ。そうすれば自民党にも責任が生じるし、
民主党のポスト菅選びも進む。

あるいは民主党が谷垣氏(自民党の別の人でもいいが)を首相に推して、民主、自民などの大連立政権を作る。
民主党は責任を取って自ら野党に転じ、少数与党の自民党にひたすら協力する方法もある。

いずれも奇策だ。だが、このくらいしないと、今の政治は変わらないと私は本気で考えている。

毎日新聞 2011年7月19日
http://mainichi.jp/life/money/kabu/eco/tohonseiso/news/20110715org00m020054000c.html
5名無しさん@12周年:2011/07/20(水) 01:15:50.70 ID:7jT1BriSO
現実逃避は、髪だけにしてくれ
6名無しさん@12周年:2011/07/20(水) 01:16:18.68 ID:cTmRx2YT0
菅さえ辞めれば、政治は動く…………×
菅が辞めないと、政治が動かない……○