【原発問題】寿命は大丈夫？原発５４基、すすむ高齢化…保安院「寿命は基本的にない。半永久的に維持可能」★２

寿命は何年？原発５４機すすむ高齢化

いまだ事故が収束しない東京電力福島第１原子力発電所１〜４号機は、いずれも運転開始から
３０年以上がたつ「高経年化」した原発だった。日本にある商業用の原発５４基のうち、高経年化した
原発は１９基あり、うち８基が福井県に立地している。今後も“高齢化”が進んでいく原発に課題は
ないのだろうか。原子力安全・保安院などへの取材をもとに、Ｑ＆Ａ形式でまとめた。

Ｑそもそも、原発の寿命は何年なんだろう

Ａ寿命は「ない」というのが、国や電力会社の立場だ。定期検査で性能を確認し、部品などを最新のものに
交換すれば、半永久的に維持できるためという。ただ、維持費がかかりすぎて廃炉にするケースもあり、
過去に３基が３０〜３３年間で運転を終えた。その意味で寿命は「ある」といえる。

Ｑ３０年という数字を聞いたことがあるけれど

Ａ確かに、１９７０年代に造られた原発は当初、３０年が目安だった。それが実質４０年に延長されたのは
平成１１年。３０年を超えても、電力会社が１０年程度の「長期保全計画」を定めて、国に「適切」と評価されれば
運転できるようになった。さらに平成１７年には、運転期間を６０年と仮定することが妥当、と国が考えるようになった。

Ｑ「高経年化」した原発って、何のこと？

Ａ運転開始から３０年を超えた原発のことを、そう呼んでいる。「老朽化」という言葉は「劣化した」という
意味も含まれるため、あえて使われていない。

（>>2以降に続く）
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110719/scn11071912490000-n1.htm
※前：http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1311062000/

（>>1の続き）

Ｑ福島第１原発も、高経年化していたんだよね？

Ａ１号機が４０年、２号機が３７年、３号機が３５年、４号機は３３年だから、すべてそうなるね。
国としては、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）に提出した報告書で、今回の事故について
「高経年化による劣化が原因ではない」と説明しているけど。

Ｑ日本に高経年化した原発は何基あるのかな

Ａ１９基ある。このうち、最も長い４１年がたった敦賀１号機と美浜１号機など、８基が福井県に立地しているね。

Ｑいま運転が止まっている原発は何基あるの？

Ａ３５基になる。内訳は、定期検査中で停止している２０基▽トラブルが起きたために止まっている３基
▽東日本大震災の影響でストップした１３基−だ。逆に言えば、運転しているのは１８基だけ。
営業運転している原発は来年３月までにすべて定期検査に入るから、停止中の原発が再稼働できなければ、
来年春までにすべての原発が停止するという可能性もなくはない。

（おわり）