【政治】海江田大臣「民主党政権自体だってもう末期だな。自民党に委ねるしかないんだろうか」 経産省幹部と会話 鈴木哲夫リポート

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4春デブリφ ★
>>1の続き)
 いま日本が抱える喫緊で最大の政治課題は、やはり原発問題だ。国家経営の基軸であ
る「電力供給」への不安は、国民生活や日本経済に暗く、深刻な影を落している。

 だからこそ、分厚い態勢で事にあたっていたはず。トップの菅首相、本来担当である
海江田経産相、そして、わざわざ新設した細野原発担当相…。だが、この3人は連携も
信頼感もゼロ。むしろ怨念にも近い感情に支配され、原発問題解決など絶望的なのだ。

 菅首相にとって、原発問題はただの「政権延命のために使える道具」でしかない。
相変わらず、おいしいところは自分がしゃしゃり出て、面倒なところは知らん顔だ。

 「すべては中部電力浜岡原発の停止要請から始まった」
 経産省幹部はこう話す。本リポート(5月26日発行)でも取り上げた5月初旬の浜
岡原発停止は、海江田氏が中部電力などに根回しをしながら水面下で進めてきた。にも
かかわらず、菅首相は「あとは俺がやる」といきなり記者会見した。例によって、おい
しいところを取ったものの、会見の中身は科学的根拠も法律論もメチャクチャ。「結
局、その後の中部電力や地元自治体の反発などは全部、海江田さんが引き取った」(同
幹部)のである。

 実は、その後も同じような不信感を重ねる出来事が続いていた。
 6月18日、海江田氏は全国の原発について安全性が確認されたとして、自治体に
再稼働協力を求める会見を行った。ところが…。
 「菅首相は『脱原発』を旗印にしているのに、一方で、現存する原発には再稼働を呼
び掛ける。これは明らかに矛盾していて、菅首相は自分が会見するのをイヤがった。そ
こで、『これは海江田さんのほうでやってくれ』という指示が下りてきた。海江田さん
は『いいところは自分。イヤなところは今度はこっちが会見かよ』と不快感をあらわに
していたが、逃げるわけにもいかなかった」(海江田氏に近い民主党議員)

 海江田氏はこのころから、「官邸に行くのはイヤだ。菅首相には会いたくない」とも
らし始めたという。
(続く)