東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、東京でも小学生の保護者などから学校給食の安全性に
ついての問い合わせや要望が相次いでいます。こうしたなか世田谷区の保護者らが、給食の安全性確保を
求める要望書と署名を区長に提出しました。
要望したのは、世田谷区の小学校などに子どもを通わせている保護者のグループで、6日、世田谷区役所を
訪れました。保護者らは、保坂展人区長に給食の野菜や魚などの食材や牛乳について、放射線の検査体制を
確立することや、区の判断で産地を限定して仕入れることなどを求める要望書を提出するとともに、6000人
余りの署名を手渡しました。これに対して、保坂区長は、牛乳の検査はすでに行い、放射線が検出されな
かったことを伝えたうえで、食材の詳しい産地をすべての学校で表示していきたいという考えを示しました。
要望を行った保護者の1人は「今の食品の放射性物質の暫定基準値は、外国よりも高く安全と言われても
信頼できないので、自治体独自に基準を設けてもらいたい」と話していました。保坂区長は「子どもと大人では
成長のスピードも違うし、体の大きさも違うので、子どもと大人で暫定基準値が同じであるのは納得し難い。
保護者がそう思うのは当然で、要望を国に届けていきたい」と述べました。
▼NHKニュース [7月6日23時30分]
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110706/t10014033791000.html