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>>1のつづき)
鷲尾氏は衆院拉致問題特別委員会理事を務めている。鷲尾氏の事務所は取材に「寄付をしていた
団体はすでに解散させた。当時は支出内容を把握していなかった。市民の党が拉致関係者を選挙で
擁立するような団体とは知らなかった」と話している。
献金を受け取っためざす会は19年、黒岩宇洋法務政務官の関係団体「越後の暴れん坊」(解散)に
860万円▽外山斎参院議員の関係団体「イッキの会」に200万円▽大久保潔重参院議員の関係団体
「炎のチャレンジャー」に630万円−を支出していた。この3団体と、市民の党やめざす会は、事務担当者が
共通している。黒岩氏の事務所は「運営や資金について黒岩は一切関わっておりませんので、こちらでは
わかりかねます」とコメントした。
一方、市民の党には民主党6議員側が献金をしていたことも判明。池田元久経済産業副大臣
▽松崎哲久衆院議員▽黒岩氏▽大久保氏▽鷲尾氏▽小宮山氏−の関連政治団体が19〜21年にかけ、
計約1693万円を提供していた。松崎氏の事務所は「寄付については報告書に記載した通り」と回答した。
また、市民の党は、黒岩氏と外山氏、大河原雅子参院議員、川崎稔参院議員の民主党国会議員4人の
「国会議員関係政治団体」として登録されていることも分かった。
国会議員関係政治団体は、政治資金規正法で規定されており、「寄付金控除の適用を受け、特定の
国会議員や候補者を推薦・支持する団体」は届け出義務がある。市民の党が4氏支持を公に申告している形だ。
市民の党には、昭和55年に石岡亨さん=拉致当時(22)=と松木薫さん=同(26)=を欧州から北朝鮮に
拉致したとして、結婚目的誘拐容疑で国際手配されている森順子容疑者(58)と、よど号ハイジャック犯の
故田宮高麿元リーダーの間に生まれた長男が所属。長男は今年4月の東京都三鷹市議選に市民の党から
立候補したが、落選している。(以上)