【ゲンダイ】ユネスコが世界遺産に登録した岩手県の平泉、実は中尊寺は別名「がっかり寺」とも呼ばれていると日刊ゲンダイ

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1春デブリφ ★
★後悔しないために知っておく 中尊寺金色堂のがっかり度

ユネスコが岩手県の平泉を世界遺産に登録した。被災者を励ますための決定なのだろ
う。地元は喜びに沸いている。
 平泉は源頼朝に追われた義経が弁慶らとともに絶命した観光名所。なかでも中尊寺は
有名で、1124年に造立された金色堂が観光客を集めている。この夏は人出が増えそ
うだが、実は中尊寺は別名「がっかり寺」とも呼ばれている。「行ってみたら期待外れ
だった」という人がけっこういるのだ。旅行ライターが言う。
「金色堂は1968年に建てられた覆堂の中にあり、全体をガラスで覆われています。
そばに近寄ることができないし、ガラスが反射するので細部が見えにくい。テレビで見
たほうがキラキラ輝いてキレイだから“がっかり寺”と呼ばれるのです」

 国内には同じような場所がけっこうある。俗に“3大がっかり”の筆頭に挙げられる
のが札幌の時計台。次が高知のはりまや橋と、長崎のオランダ坂だ。
 時計台とはりまや橋には観光客から「思ったより小さい」という声が上がることが多
い。
「両方とも昔は周囲に何もないため存在感があったのでしょうが、いまは雑然とした街
並みに埋没している。はりまや橋などは全長10メートルもなく、バスであっという間
に通り過ぎてしまうため、お客さんから“もう一度渡って”と要求されるほど。オラン
ダ坂は周囲に洋館が立ち並んでいると期待してしまいますが、異国情緒の乏しい単なる
坂です。観光客は坂を上る。それだけです」(ツアーコンダクター)
 このほか昨年、奈良で開催された“平城遷都1300年”の平城京跡もがっかり度が
高い。

 ちなみに世界の「3大がっかり」はシンガポールのマーライオンとコペンハーゲンの
人魚姫の像、ブリュッセルの小便小僧が一般的だ。国内、国外を問わず、現地に行く人
は覚悟したほうがいいかも。
(日刊ゲンダイ2011年6月28日掲載)
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/01gendainet000148602/