【放射性物質】「茶の95%が飲用なのに食用の基準値を適用…科学的根拠がない」 静岡県知事、基準値見直しを求める公開質問状

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1ウワサの刑事利家とマツφ ★
知事「新たな基準値を」 県産製茶 国に2度目の公開質問状 静岡

県産の製茶の一部から国が定めた暫定基準値を超す放射性物質が相次いで検出された問題で、
川勝平太知事は23日に開会した県議会6月定例会の議案説明の中で、国の対応に強い不信感を
改めて強調した。前日の22日には、静岡市清水区・庵原地区の生産農家の製茶から暫定基準値を
上回る放射性物質が検出されたばかり。一連の混乱を国の責任だと主張して譲らない川勝知事は
議会終了後、東京・霞が関の厚生労働省や農林水産省を相次いで訪ね、公開質問状を再提出した。

「茶に食用の暫定基準値を適用した。その荒っぽい手法が、茶の流通の最大の障害となっている。
本県の茶業界には困惑と怒りが渦巻いている」。厚労省や農水省、原子力安全委員会などに
あてられた公開質問状にはこう記され、県側の憤りがにじみ出た文面。書面では「95%が飲用である
実態を踏まえ、現行の暫定基準値に代わる新たな基準値を設定すべきだ」などと主張、国の見解をただした。

細川律夫厚労相と面会した川勝知事は、暫定基準値の見直しを求めたことで「誠実な対応をしてもらえると
確信している」と、国の対応に期待感を示した。

県は5月中に生葉と飲用茶について、独自に検査を行い、問題がないことを確認。そこに横やりを入れた
格好になったのが、今月2日の厚労省からの荒茶の検査を求めた通達だ。

荒茶は生葉に比べて放射性物質が濃縮されるため、検査で数倍の数値が検出されることは避けられない。
一方、飲む段階では数ベクレル程度にまで下がるにもかかわらず、国は暫定基準値を生葉と同じ1キロ
当たり500ベクレルとした。

こうした「根拠がない暫定基準値」(川勝知事)を適用することで風評の高まりを恐れた県は当初、
検査をはねつける姿勢を見せたが、結局は国の要望を受け入れ検査を実施。
予想通り「数字が一人歩きして、生産農家や茶商に混乱をもたらした」(同)のが実情だ。
>>2以降に続く)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110624/szk11062402340002-n1.htm