15〜40歳の引きこもりや若年無業者(ニート)に働くことの楽しさや充実感を知ってもらおうと、
「チャレンジキャンプ2011」が13、14の両日、盛岡市玉山区日戸で行われた。NPO法人
「盛岡地域若者サポートステーション」が、昨年に続き企画した。盛岡市などの22〜30歳の
男性3人が、草むしりや種まきなどの農作業に泊まりがけで挑戦した。
キャンプは、1泊2日と2泊3日の2回行われる。初回となる今回は農作業をした。集まった
3人は近所の農家の手ほどきを受け、200坪の畑の草むしりをしたり、キュウリやニンジン、
枝豆の種を植えたりした。
「次の仕事につながる何かを見つけたい」と参加した男性(28)。長時間かがんでの草むしりに、
「腰が痛い」とこぼしながらも懸命に取り組んだ。このほか、じょうろを抱えて畑から約100メートルの
水場まで何度も往復した。
食事はスーパーで買い出しして、自炊。ほとんど料理したことがないという3人は役割を分担し
、カレーやスパゲティを作った。この男性は「無心で体を動かすのは気持ちがよかった。農家もいいかな」
と笑顔を見せた。
次回、2泊3日のキャンプでは、農業体験やスポーツをする。参加費(合宿2回分)は6000円。
10月まで随時開催する。希望者にはその後、企業などでの就労体験もあっせんする。
同法人の支援員前田秀樹さん(47)は「汗を流す、という労働の原点と充実感を知ってもらえれば
」と話した。昨年は参加者15人のうち、11人がアルバイトを含め仕事に就いたという。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20110623-OYT8T00120.htm