スズキの鈴木修会長は23日、浜松市の本社など静岡県西部に集中している国内生産・開発拠点
について、移転など再配置を検討していることを明らかにした。
地震災害や原子力発電所の事故のリスクを避けるためという。
鈴木氏は「地震、津波の心配に加えて、(中部電力の)浜岡原発にも近い。砂丘にある開発拠点もあり、
液状化の心配もある。まさに『砂上の楼閣』だ。再配置を考えないといけない」と述べた。
具体的な移転先は今後検討する。「海外へ移すのは雇用の問題もある。国内では九州のような
遠いところは難しい」とも述べており、静岡県内やその周辺で適地を探す方向とみられる。
今後は原発周辺での新規投資は行わない方針という。
[朝日新聞]2011年6月23日11時54分
http://www.asahi.com/business/update/0623/TKY201106230229.html