【民主党】マニフェストの高速無料化はすでに“有名無実化” 高速料金迷走、観光地に深刻ダメージ 鉄道やフェリー業界からは恨み節

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1春デブリφ ★
★高速1千円終了、観光地に深刻ダメージ

 平成21年3月にスタートした土日祝日の高速道路上限1千円乗り放題の割引制度が
19日で終了する。昨年から一部路線で実施されてきた無料化実験も中止となる。東日
本大震災の復興財源を確保するための措置だが、大きな恩恵を受けてきた地方の観光地
などは、深刻なダメージが懸念されている。民主党がマニフェストに掲げた高速無料化
はすでに“有名無実化”するなど高速料金は迷走を重ねてきた。利用者を奪われた鉄道
やフェリー業界からは恨み節も聞こえてくる。

 料金の切り替えは20日午前0時に実施されるが、それまでに高速道路に入っていれ
ば、出る時間が20日になっても上限1千円が適用される。
 終了後も自動料金収受システム(ETC)搭載車を対象とした休日半額や夜間割引な
ど従来の割引料金は続くが、土日祝日の負担はこれまでの2、3倍となるケースが多い。

 自民党政権時代に景気刺激や地域活性化を狙って始まった1千円乗り放題は、多方面
に恩恵をもたらしてきた。
 「公共交通機関での移動が難しい小さな子供連れの若いファミリー客が増えた」と話
すのは、愛媛県今治市の観光旅館の主人。
 四国は本州四国連絡高速道路の料金が割高なことが観光のネックとなってきたが、通
行台数は増え続け、平成22年度には前年度比2・0%増の約3853万台と過去最高
を記録した。それだけに反動減も大きくなるのは確実だ。
(続く)
■ソース(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110617/biz11061722060039-n1.htm
2春デブリφ ★:2011/06/18(土) 02:14:29.87 ID:???0
(>>1の続き)
 東北地域の高速道路では20日から被災者とトラック、バスを対象にした無料化が始
まるが、被災地の観光地では、「東北に行くことが復興支援になると、観光客もようや
く増えてきたばかり。来週末以降の人出が心配」(岩手県のテーマパーク)と懸念する
声が聞かれる。

 一方、フェリーや鉄道業界では、「高速の値上げを機に、運賃を引き上げたい」(香
川県のフェリー会社)と歓迎する声が多い。「たこフェリー」の愛称で親しまれてきた
た明石淡路フェリー(兵庫県明石市)は昨年11月に運航休止に追い込まれた。同社に
出資する明石市の泉房穂市長は今月1日の会見で、「航路再開に向け、関係者と協議を
続ける」と、復活へ意欲をみせている。

 ただ、鉄道業界には東北での無料化の問題点を指摘する声もある。料金システムの改
修が間に合わず、東北の料金所で降りれば、東京や大阪から対象区間までの料金まで無
料となるためで、「トラック輸送がこれまで以上に有利になり、大きな打撃を受ける」
(JR貨物幹部)と危機感を募らせている。

 「復興のためと言われれば、文句もつけられないが、二転三転する料金制度に右往
左往される身にもなってほしい」というのが、関係者の共通の思いだ。
(以上)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110617/biz11061722060039-n2.htm