【東京】「トイレに一人で行けない」「朝のラッシュが耐えられない」「福島弁をバカにされる」 避難者にストレス症状 江東区・東雲住宅

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1おっおにぎりがほしいんだなφ ★
来月、精神科医が講演

福島第一原子力発電所事故の影響などで江東区東雲の国家公務員住宅「東雲住宅」に
避難している住民に、不眠などを訴える人が多いことが江東区深川南部保健相談所の調査で
分かった。避難生活による心的ストレスが主因とみられ、同相談所は7月1日、
心の病気などについて精神科医が講演するほか、避難住民同士が交流できる場が少ないことから
お茶会も開催する。

同住宅には約260世帯、約800人が入居している。ほとんどが南相馬市、富岡町、浪江町など
福島県内からの避難住民で最初の入居から18日で2か月になる。同相談所は医師や
保健師による出張健康相談を4月21日から今月9日まで7回開催したが、来所者数は
計128人にとどまった。

このため、単身者など住居に引きこもっている被災者もいるとみて今月2日からは全戸訪問を
スタートさせている。現時点では、すべての入居者と面会できていないが、高齢者を中心に
不眠や飲酒量増加、高血圧などの体調不良のほか、「トイレに一人で行けない」「朝のラッシュが
耐えられない」「福島弁をバカにされる」といった相談が相次いでいる。

特に、同じ地域から避難してきているにもかかわらず、住民同士が交流する機会が少なく、
阪神大震災後の仮設住宅で深刻化した「コミュニティー崩壊」に似た状況に陥っているという。

同相談所長の尾本由美子医師(49)は「回復に長い時間を要する例もあり、心の不調に対する
継続的なケアが重要だ。自治会のような住民の交流組織作りも必要」と指摘している。


ソース:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20110615-OYT8T00068.htm