中部電力は14日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)で炉心が損傷する「過酷事故」が
起きた場合の対策を新たにまとめ、経済産業省の原子力安全・保安院に提出した。東京電力
福島第一原発の事故を受けた緊急安全対策の一環で、水素爆発対策などを盛り込んだ。
福島第一原発の事故では、津波ですべての電源が失われて炉心を冷やせなくなり、大量の
水素が原子炉建屋内にたまって爆発につながった。
このため、浜岡原発の新たな対策では、水素の漏れ出しに備えて、建屋の屋上に60センチ
四方の穴を2カ所開け、漏れ出した水素を外部に放出することにした。水素には放射性物質が
混じっているが、爆発によって広い範囲に飛び散るよりは、影響が抑えられるという。
▼asahi.com(朝日新聞社) [2011年6月15日0時52分]
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