>>1の続き
−−増税路線の財務省寄りとも指摘される
「財務省に簡単に寄り切られず、土俵際で盛り返そうとしたが、盛り返せず増税路線になった。
増税でどう日本経済を成長させるというのか。分かっていない」
−−民主党の掲げる「政治主導」をどう考える
「官僚抜きの『抜官僚』で東日本大震災などに対応する過ちを犯した。仙谷氏は、党内には政治
主導をやる実力も人材もないと見切っていた。そこで、事務次官級の連絡会議という別ルートを震災
発生後に作った」
−−菅政権が行き詰まっている
「来るべきものが来た。大震災の初動対応で首相自らパニックになっていた。役人との間には決定的な
亀裂も入った。民主党政権には統治能力がなく、政権全体に傲慢さがある」
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古賀 茂明(こが・しげあき)氏 昭和30年、長崎県生まれ。東大卒。通商産業省(現・経産省)に入り、
中小企業庁経営支援部長などを歴任。平成20年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に
就任し、急進的な改革を提唱。近著に「日本中枢の崩壊」(講談社)。