【社会】首都直下地震「明日起きてもおかしくない」 東京湾北部を震源とするM7・3の地震で経済被害は約112兆円

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「30年以内に70%」−。政府の地震調査委員会が公表しているマグニチュード(M)7級の
首都直下地震の発生確率だ。地震学者は「東日本大震災で、もともと高かった切迫度がさらに
高まった」と指摘する。

東北・関東地方の太平洋岸に壊滅的な被害をもたらしたM9.0の超巨大地震は、太平洋プレート
(岩板)と北米プレートの境界で起きた海溝型地震だ。ラグビーにたとえると、がっちり組み
合っていたスクラムの最前列の巨漢選手が突然倒れたようなもの。当然、2列目、3列目の
選手も巻き添えを食う。大震災以降、震源域から遠く離れた秋田、静岡、長野、新潟などで
相次いで起きている規模の大きい内陸地震が、2、3列目に相当する。

東日本を乗せた北米プレートは、つっかい棒が外れたように大きくバランスを崩している。その
南端に位置する首都圏は「いつ大地震が起きてもおかしくない」状況にある。

  × × ×

産業技術総合研究所の石川有三招聘(しょうへい)研究員は、大震災から約1カ月間の地震活動を
分析し、震災前と比較した。その結果、大地震が起きた太平洋プレートと北米プレートの境界部
だけでなく、関東地方の下に沈み込むフィリピン海プレートと周辺プレートとの境界部でも地震活動が
活発化していることが分かった。

石川研究員は「関東の地下などで地震が起きやすくなっている。時期や規模は分からないが、
首都直下型をより警戒すべき状況にある」と話す。

>>2-10につづく)


▼MSN産経ニュース [2011.6.11 01:34]
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110611/dst11061101360003-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110611/dst11061101360003-n2.htm