【政治】民主、自民両党の大連立構想 障害は菅首相の“往生際の悪さ”

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>>1のつづき)

首相は与野党からの反発で「早期退陣」を印象付けようとしているが、実はからくりを仕込んでいる。

鳩山氏は2次補正に関し、「月内に編成のめどがつく」と指摘している。だが、10兆円を超える2次補正は
本格的な復興予算となるため、今すぐ編成を指示しても、予算案がまとまるのは早くても7月中旬だ。

加えて、小沢一郎元代表が主導したマニフェスト見直しで「小沢色」を一掃したい首相は、「マニフェスト
見直しを含め、復興債の償還財源のあり方まで議論しようとしている」(首相周辺)。そうなると、編成の
めどがつくのは8月上旬。とてもではないが、野党や鳩山氏らが求める「6月退陣」では収まらない。

だが、首相の思惑とはよそに民主党内はすでに「ポスト菅」で走り始めた。

「大連立の話を、現時点でどこまで詰められるのか…。新首相が意思決定に参加しなければいけない」

岡田克也幹事長は6日の記者会見で語った。「菅首相の下では大連立は進まない」とあけすけに語ったに等しい。

旧民社党系議員で作る民社協会の幹部も同日、岡田氏に首相の退陣時期を明確にするよう要求した。

自民党の谷垣禎一総裁も6日、熊本市内での会見で特例公債法案や2次補正に協力しない意向を表明し、こう語った。

「辞めると言った人に、難しい課題はさばけない。時間を浪費するだけだ」

首相がいくらあがこうとしても、すでに外堀は埋められている。

(おわり)