【原発問題】放射性物質1万分の1に 東電の汚染水処理システム[06/04 21:38]

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1かなえφ ★
 東京電力は4日、福島第1原発事故で発生した高濃度の放射性物質を含む汚染水の処理
システムの概要を明らかにした。放射性セシウムなどを除去し、濃度を千分の1から1万分の
1程度に低減させることができるとしている。

 東電によると、処理システムは、2、3号機の汚染水が移送された集中廃棄物処理施設に設置。
まず油分離装置で油分を取り除き、米キュリオン社から技術提供を受けた吸着塔でセシウムを除去。
さらにフランスのアレバ社が技術協力した装置に移し、薬品を入れてセシウムやストロンチウムを
凝縮、沈殿させて取り除く。その後、屋外に設置した装置で塩分を除去する。

 除染した水は約200メートル離れたタンクに保管、原子炉へ戻す「循環注水冷却」に使う。
東電は1日に1200トンの汚染水を処理することが可能で、12月末までに約20万トンを処理
するとしているが、年明け以降も処理は続く見込み。

 また放射性物質を含む沈殿物は2千立方メートル程度出る見込みで、放射性物質の濃度は非常に
高いとみられるが、処理方法は未定。水処理がうまくいっても課題は残る。

東京新聞 2011年6月4日 21時38分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011060401000913.html