>>1の続きです
――確認文書を交わした経緯は
「党内の7、8割が『菅首相には辞めてほしい』と思っている。ただ、野党提出の不信任案に賛成することに、
多くの議員が逡巡していた。党内で結論を出すべきと、菅首相に近い北沢俊美防衛相と、
私の信頼する平野博文元官房長官で『退陣による収拾策』を話し合ってもらっていた」
――直接会談の中身は
「2日午前、官邸から『文書ができたので来てほしい』と呼ばれた。確認文書は、退陣の意義と時期を記したもの。
第2次補正予算案編成のメドがついた段階とは、常識的に6月末ごろだ。私は『身を捨てて国民を救ってくれ』といい、
菅首相は何度も『結構だ』と言った」
「私は文書に『署名しよう』と言ったが、菅首相は『そこまではいいでしょう。私を信じてください』と言った。
政治家同士の言葉は重い。時の首相であり、約束は守られると信じて、握手して別れた。
もし、初めからだます気だったとすれば、許しがたい。『ペテン師』といわれても仕方ない」
――小沢一郎元代表には?
「会談後に電話で話した。小沢氏が『菅首相が退陣を確約したのか?』と聞いてきたので、
私は『退陣時期を記した文書を交わした。首相本人が代議士会で話すと言っている』と伝えた。
『鳩山はツメが甘い』といわれるかもしれないが、菅首相の言葉を信じた」
――党内の7、8割が「菅首相に辞めてほしい」と思う理由は
「菅首相では、この国難は乗り切れない。他人の言うことを聞かず、イエスマンしか近くに置かない。
意見した人間には怒鳴り散らして、徹底的に排除する。自分で責任は取らず、他人に押し付ける。
この1年で、官僚は面従腹背になった。信頼関係が欠如している。震災・原発事故への対応が遅れているが、
菅首相に大きな原因がある」
以上