(CNN) 栄養ドリンクは10代までの子どもにふさわしい飲料ではなく、
スポーツ飲料もほとんどの子どもにとっては必要ないとする研究報告を米国の専門家がまとめ、米小児科学会誌に発表した。
報告は同学会に所属する栄養学やスポーツ医学の研究者がまとめた。それによると、
栄養ドリンクは集中力や精神力を高めるなどの効果をうたい、大量のカフェインやガラナ、
朝鮮人参、タウリンなどの滋養強壮成分が配合されている。
こうした飲料を子どもが飲むことには危険が伴うと研究チームは解説。
栄養ドリンクと心拍数や血圧の上昇、睡眠障害、不安神経症との関係を指摘した。
栄養学専門家のマーシー・シュナイダー氏は「多くの場合、ラベルを
見ただけではどのくらいのカフェインが入っているのか分からない」
「エネルギードリンクの中には、ソーダ14缶分に匹敵する500ミリグラム以上の
カフェインが含まれているものもある」と警告する。
一方、運動で失われる水分や電解質の補給をうたって炭水化物やビタミンなどを
配合したスポーツ飲料については、激しい運動や長期に及ぶ練習をする若者の場合は効果的な場合もあるとした。
しかし、そうでなければビタミンやミネラルはバランスの取れた食生活を通じて
摂取すべきだと指摘、「定期的に運動しているほとんどの子どもにとっては普通の水が一番よい」
(スポーツ医学専門家のホリー・ベンジャミン氏)とした。
スポーツ飲料には子どもには不要な余分なカロリーが含まれており、肥満や
虫歯の原因になりかねないという。「運動後には水を飲み、食事の時には推奨摂取量の
ジュースや低脂肪牛乳を飲んだ方がいい」とベンジャミン氏は助言している。
http://www.cnn.co.jp/fringe/30002918.html