★徳島県、無料のOpenOffice.orgを庁内の標準オフィスソフトに
・徳島県は2011年7月1日から、庁内で使う標準のオフィスソフトとして「OpenOffice.org」を
活用する。OpenOffice.orgは、オープンソースで開発されている無料のオフィスソフト。
ジャストシステムのワープロソフト「一太郎」や、マイクロソフトの表計算ソフト「Excel」の
代わりに導入することで、それら既存のオフィスソフトのバージョンアップ費用を
削減するのが狙いだ。
徳島県庁ではこれまで、ワープロソフトとして「一太郎2005」、表計算ソフトとして
「Excel 2000」を主に使用していた。しかし、一太郎2005(ライセンス版)のサポートは
2011年12月24日に終了する予定。Excel 2000のサポートは2009年7月14日に既に
終了している。そのため、県ではこららのバージョンアップを検討したが、「1億円以上は
掛かるだろうと試算した。無料のOpenOffice.orgに移行すれば、研修費用などは掛かるが、
新規のライセンス料はそっくり浮かすことができる」(情報システム課主任の山本雄史氏)
というメリットに注目した。
2008年10月から、部分的にOpenOffice.orgをインストールして試用。一太郎やExcelと
共用しながら、可能性を探ってきた。2011年3月に導入を決定し、庁内のパソコン
約4000台へのインストールを開始。7月1日から標準ソフトとして本格運用を始める。
これまで使ってきた一太郎やExcelは、トラブルに備えてアンインストールせずに残すが、
問題なく移行できたあかつきには、2012年以降アンインストールを検討する。
県レベルでは、山形県が2011年2月、庁内約5600台のパソコンにOpenOffice.orgを導入。
7月に移行を完了する予定。沖縄県も2011年春から、OpenOffice.orgの検証評価を始めた。
市区町村レベルでは、福島県会津若松市、愛媛県四国中央市、大阪府交野市、愛知県豊川市
などがOpenOffice.orgを導入している。
ただし、高知県のようにOpenOffice.orgへの移行を検討した上で、最後にマイクロソフト
Officeを選択した例もある。(抜粋)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110530/360794/