【政治】日韓図書協定、参院で承認 今秋、引き渡しへ

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 「朝鮮王室儀軌」など朝鮮半島由来の図書計1205冊を韓国に引き渡す日韓図書協定は
27日午前の参院本会議で、与党などの賛成多数により可決、承認された。政府は来週中にも
協定を閣議決定し、速やかに発効させる。引き渡し時期については、
今年秋に見込まれる韓国の李明博大統領の来日時を想定している。

 図書引き渡しは、植民地支配への「痛切な反省と心からのおわび」を明記した
昨年8月の菅直人首相談話で約束。日韓両政府は協定締結を通じて2国間関係の強化を
目指す考えだが、韓国議員による北方領土訪問や韓国閣僚の
竹島(島根県)訪問をめぐる摩擦が表面化しており、曲折も予想される。

 国会審議では、韓国政府が所有する日本由来の関連図書の扱いも議論になり、
自民党が韓国に引き渡しを求めるよう要求した。政府は対応に苦慮しており、今後の課題となりそうだ。

 協定は図書引き渡しについて「両国民の友好関係発展に資するための特別な措置」と説明。
日本の賠償行為でないことを明確化するために「返還する」との文言は避けた。
日本政府は「韓国側の財産・請求権は1965年の日韓基本条約締結時に結んだ
関連協定によって消滅している」(外務省)との立場だ。

2011年5月27日 11時11分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011052701000283.html