東京電力は24日、福島第一原発の1、4号機の原子炉建屋上空で、放射性物質を
含むチリを検出したと発表した。建屋のなかの放射性物質が、原子炉や燃料プール
からと見られる蒸気に巻き上げられた可能性があるという。
ライブカメラで時折、原子炉から白い蒸気が立ち上っているのが確認されている。
東電は22、23日にコンクリートポンプ車を使って調べた。1、4号機ともに、
1立方センチあたりの放射性ヨウ素の濃度は、法律で下回るよう定められている
基準の10分の1以下だった。風や雨の影響もあるため、詳しい分析には続けて
調査が必要という。
東電は「使用済み燃料プールや原子炉を安定して冷やし、蒸気を減らしつつ、建屋を
カバーで覆って飛散を止めたい」としている。
▼asahi.com(朝日新聞社) [2011年5月24日23時10分]
http://www.asahi.com/national/update/0524/TKY201105240675.html