【海水注入中断】 「午後6時の首相指示」→「海江田経産相が東電に海水注入準備を指示した」 過去の政府資料を訂正

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1 ◆PENGUINqqM @お元気で!φ ★

 東京電力福島第1原発への海水注入が菅直人首相の「聞いていない」発言により中断したとされる
問題で、政府は21日、打ち消しに躍起となった。細野豪志首相補佐官は「事実に基づかない」と反論
したが、過去に発表した政府資料を都合良く訂正しており、むしろ疑念を深めたといえる。自民党は
週明けから国会で徹底追及する構え。

 細野氏は21日夕、都内の東電本店で開かれた政府・東電統合対策室の記者会見で経緯を説明した。

 それによると、首相は3月12日午後6時に始まった政府内協議で「海水注入で再臨界の危険性はないか」
と聞いたところ、原子力安全委員会の班目春樹委員長が「危険性がある」と指摘したため、ホウ酸投入を
含めた方法を検討した。

 東電は午後7時4分から1号炉でホウ酸を入れない「試験注入」を始めたが、官邸の指示を待つために
同25分に注入を停止。首相が海水注入を指示したのは同55分だったとしている。

 細野氏は、東電の試験注入について「原子力安全・保安院には口頭で連絡があったが、官邸には
届かなかった。首相が激怒することもない」と首相の関与を否定。過去に公表した政府資料に「午後6時の
首相指示」との記載があることについては「『海江田万里経済産業相が東電に海水注入準備を進めるよう
指示した』と記述するのが正確だった」と訂正した。

 この問題を受け、自民党の谷垣禎一総裁は21日、新潟市で「事態の処理を遅らせたとすれば人災という面
が非常にある」と批判。同日夕、大島理森副総裁、石原伸晃幹事長らと党本部で協議し、週明けから原発事故
の政府対応を国会で徹底追及する方針を決めた。

 鳩山由紀夫前首相も北海道苫小牧市で、政府の事故対応を「事実が必ずしも国民に明らかにされていない。
重く受け止めなければならない」と批判した。

▽産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110521/plc11052122580008-n1.htm