【原発問題】荒茶:検査要請 産地続々拒否へ

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 厚生労働省が、生茶葉を乾燥させた「荒茶」の放射能検査を東日本の14都県に求めた問題で、
神奈川、埼玉、栃木の3県は19日までに、検査をしない方針を決めた。静岡県の
川勝平太知事も18日、検査要請に応じないと表明しており、産地自治体の反発が広がっている。

 荒茶は生茶葉に比べ放射性セシウムは5倍以上に濃縮されるが、厚労省は生茶葉、
荒茶とも1キロ当たり500ベクレルと同じ暫定規制値を設定している。
「足柄茶」の産地である神奈川県は「今の規制のままでは、生茶葉で規制値を下回っても、
加工段階の荒茶では上回るという矛盾が生じる。湯に溶けだすセシウムは生茶葉の数十分の1で、
飲む状態に合わせた規制値に改定すべきだ」と指摘、新たな規制値が示されるまで
荒茶の検査は実施しない意向だ。「狭山茶」で知られる埼玉県も
「現在の荒茶の規制では茶の産地は壊滅する」としている。

 「奥久慈茶」などで知られる茨城県は最終方針を決めていないが、
19日時点で検査に応じていない。【小島正美】

2011年5月20日 2時30分 更新:5月20日 2時47分
http://mainichi.jp/select/today/news/20110520k0000m040146000c.html