(
>>1のつづき)
「何も収束していないままで社長を辞任するなんて、後任の社長も困るのではないか。原発で
作業している人も気の毒だ」
孫も含め総勢11人で南相馬市から避難してきた女性(75)はこう言って、言葉を詰まらせた。
また、南相馬市から同スポーツセンターに避難し、現在は天童市で生活している女性(42)は
「まだ何にも決まっていないのに辞めればいいと思っているのだろうか…。責任逃れのように
見える」と語気を荒らげた。「マイホームのローンも残っているのに、土地も家も資産価値は
ゼロになった。そのうえ帰ることもできず、仕事もなくなった。何もかも奪われたのに…」と
憤りが収まらない様子だった。
(おわり)