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>>1の関連ニュース。君が代嫌いの先生たちの精神世界。
・公立学校の教員で病気休職、とりわけ極度のストレス障害など精神疾患が増えている。
背景として「日の丸・君が代」強制が見過ごせない。東京都をはじめ、君が代斉唱を強制
する教育行政が、教員らの精神をむしばんでいる側面もある。精神科医の野田・関西学院
大学教授が、教員らから聞き取り調査した分析結果から見える実態とは。
「のどから胃にかけて太い杭を打ち込まれるような痛みが断続的に襲ってくる状態」。
美術担当の女性教員。教員になった理由を「創造的な人間の活動の力を美術教育で育てたい。
それは社会を再生させる鍵になる」と語った。しかし、そうした教育を許さない状況が生まれてきた。
君が代斉唱参加を義務づけた二〇〇三年十月の「10・23通達」が出た後、立つ(斉唱)か座る
(拒否)かを考え続けた。結局、「座らない」という結論を出したが、生徒に「先生言ってることと
やってることが違う」と言われたら教員としてはおしまいだ、と苦しんだ。
クリスチャンとして、「君主」を讃える歌を歌うことができないと考える男性教員の場合は、不起立
したことで減給、異動といった不利益や、「再発防止研修」を受ける立場になった。一番の心配は
自分で自分の命を絶つのではないかとの思いで、「首をつっているイメージが浮かんでくる」という。
音楽教員の女性は、「10・23通達」以降は「歩いていても『君が代』が聞こえてくる」ようになった。
卒業式でピアノ伴奏をする音楽教員は、特に生徒に斉唱強制を促しかねない“加害者”の立場
にもなりうる。女性教員は、音楽準備室に入り込んでくる虫(カメムシ)が「都教委に見え、見張りに
来たと感じる」ような思いに襲われる。
精神疾患によって病気休職を取った男性教員は、教育の集大成と考えてきた卒業生
「答辞」が廃止されたことがきっかけで、落ち込み、睡眠も取れなくなった。
この学校で答辞が廃止されたのは、卒業式で、代表の在日朝鮮人生徒と日本人生徒が「日の丸・
君が代の強制には納得できない」と答辞で述べたことが原因とされた。(一部略)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060323/mng_____tokuho__000.shtml