>>1の続き
東電本社に乗り込んでいった3月15日朝の緊迫感は忘れることができない。
首相の到着から約40分後、突然2号機の圧力抑制室が爆発、現地の吉田昌郎所長が
「撤退させてくれ」と怒鳴っている。首相は「注水の作業員だけは残してくれ」と言ったんですよ。
放射能の危険を考えると重い判断です。しかし、あのまま撤退していたらどうなっていたか。
震災に関する首相の行動の7割は批判されるかもしれないが、
3割のリーダーシップで最悪の事態を食い止めた。
首相自身も、震災の復旧・復興、原発を押さえ込むことには責任感を持っています。
これを終えたときが、一つのタイミング。具体的には、来年度予算にメドが付いた頃でしょうか。
その後は、首相は思い切って若い世代に交代すべきです。平成15年に私が初当選したときは
菅代表の下、党の中心に岡田克也、枝野幸男、野田佳彦各氏といった中堅が座っていた。
そういう人たちを引き上げるという考え方はそのころからあったんでしょうね。
今、軽々と「国債を出せばいい」という声も聞くが、借金を返すのは私たち30代、40代の世代です。
首相も「自分たちの世代の積み残しは処理した上で渡す」と言っています。もう、
「超ベテラン」という方々が物事を動かしていく時代は終わらなければならないのです。(水内茂幸)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110518/stt11051821490005-n2.htm