【政治】原発事故究明と併せ「使用済み燃料の扱い見直しを」…菅首相、衆院予算委員会で表明

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 菅直人首相は16日午後の衆院予算委員会で、東京電力福島第1原発事故に関し、
「原子炉がどうだったかと同時に、使用済み燃料がきちんとした(再利用の)
サイクルに乗った形になっていないことも検証しなければならない」と述べ、
事故原因の究明と併せ、多くの原発で処理の見通しが立たないまま保管されている
使用済み核燃料の扱いを見直す考えを明らかにした。自民党の木村太郎氏への答弁。

 首相は今回の事故を受け、今後のエネルギー政策を白紙から見直す方針を既に
表明している。使用済み燃料をめぐる見直しでは、再処理によってできる
プルトニウム混合燃料を通常の原発で燃やす「プルサーマル」の継続の是非や、
最終処分地が未定の高レベル放射性廃棄物の処理方法などが焦点となる。

 首相は、福島第1原発の各原子炉に近接したプールに大量の使用済み燃料が
保管されている現状について、「発熱量の高い燃料が、かなり時間のたったものまで
貯蔵されており、いろいろと心配の種になっている」と指摘した。

(2011/05/16-18:27)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2011051600673