日本外務省は4月末、韓国外交通商省に対し、過去に日本で盗まれて韓国に流出した可能性がある
文化財についての再調査を要請した。韓国外交通商省が明らかにした。同省は韓国文化財庁に対し、
韓国内流入の事実確認や詳しい経緯などを調べるよう、要請した。
日本が調査を要請したのは、いずれも国指定の重要文化財で、1994年に長崎県の安国寺から盗まれた
仏教経典「高麗版大般若経」と、2002年に兵庫県の鶴林寺から盗まれた掛け軸「阿弥陀三尊像」。
経典は、韓国が1995年に国宝指定したものと酷似しているとされ、日本側が98年に確認を要請したが、
同一物か確認できないまま、2001年に時効になった。
掛け軸については、盗み出した韓国人男性2人が韓国で実刑判決を受けたが、実物は行方不明になった
ままという。
日本政府は近く、朝鮮半島由来の「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」などの図書を韓国へ引き渡す予定。
今回の再調査要請は、引き渡しに向けて日本国内の世論環境を整える狙いもありそうだ。
ソース
asahi.com
http://www.asahi.com/culture/update/0509/TKY201105090365.html