【原発問題】 SPEEDIは欠陥ソフト「問題は大いにあった」「何が起こりうるか想定がないまま作られた」…細野統合本部事務局長
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◆PENGUINqqM @お元気で!φ ★:
細野豪志統合本部事務局長は、2011年5月2日16時半頃に開いた福島原子力発電所事故対策統合本部
の共同記者会見の冒頭説明で、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)について、
新たに5,000件のシミュレーションデータが見つかったと発表。4月30日の時点で、ニコニコ動画七功尾記者
からのSPEEDIに関する質問に「いま政府が持っているデータはすべて公開した」としていたことを謝罪した。
会見で細野統合本部事務局長は、1日夜に報告を受けるまで未公開データがあることを把握して
いなかったとしながらも、「『すでにすべての情報公開をした』という誤った事実を伝えてしまった
ことに、心よりお詫びを申し上げたい」と語った。
また七尾記者から「SPEEDIのシステムに問題を感じたことはあるか。例えばWSPEEDI(※)は、
開発業者のプレゼンレベルのような印象。これまでSPEEDIのシステムそのものについてあまり議論が
なされなかったが、『SPEEDI幻想』といったものがあったのではないか」と問われると、細野統合本部
事務局長は「問題は大いにあったと思う」とし、
「SPEEDIというのは、(放射性物質の)放出源のデータが正確に得られたときに初めて機能する
シミュレーションの仕組みだ。大きな事故が起こったときには、モニタリングが安定的にできる状況
ではなくなるかもしれないということは容易に想像がつくはずだが、実際問題として、今回の事故の
あと動いていたモニタリングポストは、東京電力の4ヶ所と、福島県が持っていたものはほとんどダメ
になってわずか1ヶ所、その計5ヶ所のみだった。国がまともにモニタリングをできるようになったのは
(事故発生から)1週間から10日後で、事態が最も深刻化していたときには、モニタリングができなかった…
(
>>2-に続く)
▽ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/114191
2 :
◆PENGUINqqM @お元気で!φ ★:2011/05/05(木) 11:56:58.27 ID:???0
(
>>1の続き)・・・だから、原子力発電所の深刻な事故というのは、どういうもので、どういうことが起こり
うるのかということについての想定がほとんどなされないまま、ソフトが作られていたんだと思う。
したがって、(データの)公開がこれだけ遅くなったことは国民のみなさまに率直にお詫びをしなければ
ならないと思うが、そもそもこのデータが使えるものなのかどうかも含め、SPEEDIというシステム自体に
関係者は疑問を持っていたようなので、その欠陥が影響を及ぼしたのだと思う」
と述べた。
また、同じく七尾記者から「放出源情報と気象情報のオーバーレイ(重ね合わせ)で(シミュレーション
データを)出すわけだが、放出源情報がなく”仮定の仮定”でやったから信頼性が乏しくなった。そうした
システムを113億円かけて開発・運用しているというのは適切なのか。また、実測データの掛け合わせもなし
にシミュレーションをするというのはかなり大ざっぱなソフトだと思うが、今後、事故検証委員会でSPEEDI
のシステムそのものを検証する考えはあるか」との問いに対しては、「まだ検証委員会ができていないので、
検証対象も含め、原子力災害対策本部であるとか、委員会を作る根拠となる何らかの会議であるとか、
そういうところで決めることになると思う」としながらも、
「ただ、事故のさまざまな影響を考えれば、SPEEDIというのは当然、本来は役立たなければならないもので
あったはずで、検証の一部に含まれるべきであると個人的には思う」
と答えた。
−おわり−