東日本大震災で被災地に派遣され、遺体の捜索・収容作業に当たっている自衛隊員や海上保安官、
警察官の「心のケア」が課題となり始めている。これまでに1万人近い遺体を収容するなど奮闘
してきたが、一方で凄惨(せいさん)な現場で受けた精神的ショック(惨事ストレス)から心的
外傷後ストレス障害(PTSD)のような症状を訴えたり、奇行に走るケースも出ており、各省庁
では惨事ストレス・ケアに乗り出した。
「もう限界です。家に帰していただけませんか」
西日本の部隊に所属する陸上自衛隊の30代の男性自衛官は、部下の切実な訴えに接するたび、
心に重圧がのしかかる。
震災直後に被災地入りし、数十人の部下と続けたテント暮らしはまもなく2カ月を迎える。主な
任務は沿岸部での遺体の捜索活動。これまでに数十人の遺体を収容、自治体などに引き渡した。
住宅のがれきの下では、全身に傷を負った親子とみられる若い女性と5〜6歳ぐらいの女の子の
遺体を発見した。「もしこれが自分の妻と子供だったら…」。思わずつぶやいた同僚は、夜になると
テントの中でうなされていた。
春を迎えて日中の気温が上昇し、日を追うごとに発見される遺体の損傷は進んでいる。交代もまま
ならず、「精神的にまいってしまい、前線を離れる隊員が多くなった」。
※続きます。
産経msnニュース 2011.5.4 22:55
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110504/dst11050422570040-n1.htm ※前スレ (★1が立った時間:2011/05/04(水) 23:23:10.24)
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1304518990/ ※続きです。
防衛省によると、過去最大となる約10万人の自衛隊員を投入した今回の震災では、警察、消防、
米軍などと合同で行った分も含めてこれまでに計約9200人の遺体を収容。今も被災地では、1日
数人単位で遺体が発見され続けている。
肉体的な疲労に加えて、損傷がひどい遺体を扱う惨事ストレスは日に日に増している。一部には
奇行に及ぶ者も出ている。
海上自衛隊横須賀基地所属の3等海曹(31)は、宮城県沖で遺体収容作業を終えて通常業務に
戻った3月下旬、レンタルビデオ店で下半身を露出し公然わいせつ容疑で現行犯逮捕された。再び
被災地での活動が決まっていたことから、「また行くのが嫌だった。捕まれば行かなくてすむと
思った」のが犯行理由だった。
防衛省は、被災地での活動終了後に隊員が精神的負担からPTSDを発症する可能性があると判断。
活動を終えて1カ月後、半年後、1年後をめどに、質問項目に記入する形式で心理状態を調査する
方針だ。
※続きます。
産経msnニュース 2011.5.4 22:55
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110504/dst11050422570040-n1.htm